トラクターの買取相場はいくら?メーカー別・型式別の早見表と高く売るコツ

公開日 2026年7月18日 ・ 最終更新 2026年7月18日 / うるノウ編集部

トラクターの買取相場は、稼働する中型クラスでおおよそ十万円台後半から数十万円が目安と言われています。ただし同じ型式でも、メーカー・馬力・年式・アワーメーター・状態によって金額は大きく動きます。

「古いから」「JAの下取りが安かったから」と言い値で手放す前に、まずは自分の機体がどのあたりのレンジに入るのかを確かめてみてください。おおよその見当がつくだけで、交渉の景色は変わります。

メーカー別の早見表、査定額を決める要素、高く売る手順の順に整理します。読み終えるころには、複数社に査定を出してから決めるという次の一歩が見えているはずです。

目次

    トラクターの買取相場の目安【メーカー別早見表】

    まずは大まかな早見表です。下の金額は稼働品を前提としたおおよそのレンジで、状態や時期によって上下します。自分の機体を当てはめる出発点として見てください。

    区分(馬力の目安)主なメーカー買取相場の目安
    小型(20馬力前後まで)クボタ・ヤンマー・イセキ ほか数万円〜十万円台
    中型(20〜40馬力)クボタ・ヤンマー・イセキ ほか十万円台後半〜数十万円
    大型(40馬力以上)クボタ・ヤンマー・イセキ ほか数十万円〜百万円超も
    不動・故障・旧型メーカー問わず数万円〜(部品・輸出需要で変動)

    クボタヤンマー・イセキといった主要メーカーは海外でも知名度が高く、人気の型式は値が付きやすいと言われています。数字はあくまで幅のある目安として捉えてください。

    この目安の考え方(相場の出どころ)
    掲載した金額は、中古機として市場で売買されている流通価格から、業者の整備・保管・利益にあたるマージンを差し引いて推定した「買取の目安」です。調査時点のもので、機体の状態・販売時期・地域によって上下します。実際の金額は、必ず複数の業者の査定で確かめてください。

    トラクターの買取相場を決める5つの要素

    査定額は、次の5つの要素の組み合わせで決まると言われています。まず全体像をつかんでから、それぞれを見ていきましょう。

    メーカーと型式で相場は変わる

    買取相場に最も大きく効くのが、メーカーと型式です。クボタ・ヤンマー・イセキの主要三社は海外でも知名度が高く、人気の型式は値が付きやすいと言われています。逆に生産終了から時間がたち、部品が手に入りにくい型式は評価が控えめになりがちです。同じ馬力帯でも型式によって数万円単位の差が出ることは珍しくありません。自分のトラクターの型式は、車体のプレートや保証書で確認できます。査定を頼む前にメモしておくと、話がスムーズに進みます。

    型式が思い出せない場合でも、写真を撮って業者に見せれば特定してもらえることが多いです。まずは正確な型式を伝えることが、適正な相場を知る第一歩になります。

    年式とアワーメーターで評価が動く

    年式とアワーメーターは、機械の使い込み具合を示す指標です。年式が新しいほど、そしてアワーメーターの時間が少ないほど、高く評価されやすいと言われています。目安として、稼働時間が千時間前後までは中古市場での引き合いが強い傾向です。ただし、時間が多くても定期的に整備されてきた機体は、状態の良さが評価につながることもあります。数字だけでなく、これまでの手入れの記録もあわせて伝えると良いでしょう。

    年式は車体プレートや登録書類で、アワーメーターは運転席のメーター表示で確認できます。査定前に控えておくと、業者ごとの提示額を比べやすくなります。

    状態・保管環境・付属品と売却時期

    エンジンの調子、外装のサビや傷、タイヤの摩耗といった状態も査定額を左右します。屋根付きの倉庫で保管されてきた機体は、雨ざらしのものより状態が保たれやすく、評価も上がりやすい傾向です。ロータリーやフロントローダーなどの作業機(アタッチメント)が揃っていれば、その分プラスになります。また、農繁期の前など需要が高まる時期は相場も動きやすいと言われています。

    状態は自分で無理に直そうとせず、ありのままを伝えて構いません。付属品は使わないものも一緒に見てもらうと、思わぬ加点につながることがあります。まずは手元にあるものを揃えておきましょう。

    トラクターの買取相場より高く売る3つのコツ

    同じ機体でも、売り方次第で手取りは変わります。特別なことは必要ありません。次の3つを押さえるだけです。

    査定前のちょっとした準備をする

    査定の前に、泥やほこりを落として洗車し、エンジンがかかる機体は始動を確認しておきましょう。見た目の印象が整うだけで、査定士の評価は変わりやすいと言われています。保証書や整備記録、作業機などの付属品もまとめておくと、あわせて評価してもらえます。大がかりな修理まではいりませんが、拭き取れる汚れを落とすだけでも印象は違ってきます。

    費用をかけて修理するかどうかは、査定額の見込みと相談してから決めれば十分です。動く状態にこだわりすぎず、まずは今の状態で見てもらうのがおすすめです。

    複数社に見積もりを取って比べる

    最も差が出やすいのが、複数社を比べたかどうかです。買取業者はそれぞれ得意なメーカーや海外への販路が違うため、同じ機体でも提示額に差が出ます。一社の金額だけでは、それが高いのか安いのか判断できません。二〜三社に相見積もりを取り、金額と対応の両方を見比べてから決めることをおすすめします。手間はかかりますが、この一手間が数万円の違いにつながることもあります。

    出張査定は無料の業者が多く、来てもらっても断って問題ありません。複数社を比べること自体が、相場を知るいちばん確実な方法です。

    需要が高まる売り時を見極める

    トラクターの需要は時期によって波があります。田植えや稲刈りといった農作業の前は中古機の引き合いが強まり、相場も上がりやすいと言われています。逆に、長く納屋に置くほど状態は少しずつ落ち、評価も下がりがちです。手放すと決めたら、状態が良いうちに、需要が高まる時期を狙って査定に出すのが一つの目安になります。

    トラクターの買取相場が付かないと言われたら【動かない機体の考え方】

    「古いから値は付かない」と言われても、そこであきらめる必要はありません。国内では旧型でも、丈夫な日本製トラクターは海外での中古需要が根強く、動かない機体でも部品取りとして値が付くことが多いと言われています。

    一社に断られても、別の業者では買い取ってもらえるケースがあります。処分費を払って手放す前に、まずは動かない機体や古い機体も扱う業者に相談してみてください。

    大切なのは、値が付かないと決めつけないことです。動かないトラクターの売り方は状態によって選択肢が変わるため、専門に扱う業者の見立てを聞いてから判断すると、後悔が残りにくくなります。

    編集部からのひとこと
    長年、田や畑で働いてきた一台には、値段だけでは測れない時間が積もっています。だからこそ、その相棒を次の使い手へ気持ちよく渡すためにも、正当な相場を知ってから送り出してほしいと考えています。まず相場を知る。話は、それからです。

    トラクターの買取相場に関するよくある質問

    相場を調べるときに多い疑問を、3つにまとめました。

    トラクターの買取相場は年式が古いと値が付きませんか?

    年式が古くても値が付くことは多いと言われています。国内では旧型でも、丈夫な日本製トラクターは海外での中古需要が根強く、部品取りとしての価値もあるためです。まずは処分と決めつけず、査定に出して確かめることをおすすめします。

    アワーメーターは買取相場にどのくらい影響しますか?

    アワーメーターは自動車の走行距離のような指標で、査定に大きく影響すると言われています。一般に千時間前後までは高めに評価されやすく、時間が増えるほど下がる傾向です。ただし整備状態が良ければ、時間が多くても評価が保たれることもあります。

    査定は一社だけでも十分ですか?

    一社だけの査定では、その金額が相場より高いのか低いのかを判断できません。買取業者ごとに得意なメーカーや販路が違うため、金額に差が出ます。手間はかかりますが、複数社に見積もりを取って比べることをおすすめします。